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シャガ 脚本・演出 爽口 穂夏
令和7年10月9日(木)~13日(月)
@インディペンデントシアターOji
ミツガオカ村のはずれの森深く、陽光さす一角にひっそりと佇む祠、「シャガ」。
その扉には小さい錠前がかけられているが、その鍵の在処も、祠の中身も、果ては何を祀って作られたのかさえ、村人たちは誰一人として知らない。残されているのは「シャガの扉を開いた者が村を救う」という言い伝えただひとつだけ。
緋扇(ひおう)は、干ばつに悩まされる村を救う英雄に憧れ、これまで幾人の村人が敗れ去った祠を破壊するために日々刀の鍛錬を積む。鍵の在処を探る者、神に舞を捧げる者、祠の解体を企む者……力技が通用しないのは立証済みと半ば呆れながら、人々はシャガを己の手で開くためあらゆる方法を模索していた。
緋扇をいつもそばで見守るアイリは村長家の箱入り娘。幼い頃緋扇と顔立ちがそっくりだったことから、村長の実の娘ではない忌み子と蔑まれながらも、兄の堯(あき)が布いたシャガへの生贄の命に心を痛めていた。
ある日、アイリのもとに「シャガの鍵が見つかった」と急報が届く。
英雄になるのは誰か。何のために英雄を目指すのか。
村人たちの思惑が渦巻く中、ついにシャガの秘密が明かされる……。

